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予期せぬトラブルが発生したとき、あなたはどう対処しますか?
ある日、突然家電が発火して家に火がついたら?上階の住人のミスで自宅が水浸しになったら?
保険に加入していても、すべてのケースで全額補償されるとは限りません。特に、日常生活で起きるトラブルや事故は予測がつかないもの。そんなとき、頼りになるのが「弁護士費用特約」です。
弁護士費用特約は、「保険で補償されない部分」にまでカバーが広がる頼もしい特約。今回は、空調服の発火事故や漏水被害といった実例をもとに、弁護士費用特約がいかに心強いサポートになるかを詳しくお伝えしていきます。
弁護士費用特約とは?
ご自宅で予期せぬ事故やトラブルが発生した場合、火災保険や家財保険で対応できることも多いですが、カバーされないケースも少なくありません。そんなときに、弁護士費用特約があれば、安心して賠償請求や法的な手続きを進めることが可能です。
今回は、実際の事例を交えながら、弁護士費用特約の活用方法について見ていきましょう。
事例紹介
【事例1】空調服の発火事故
購入したばかりの空調服が留守中に発火してしまった事例です。建物の修繕費は保険でカバーされたものの、家財の保険には加入していなかったため、メーカーに対して損害賠償請求を検討していました。このように、保険では補償されない部分でも、弁護士費用特約があれば法的な手続きを進めやすくなります。
【事例2】上階からの漏水被害
上階の住人の過失により、漏水被害に遭ったケースです。火災保険で建物や家財の損害は補償されましたが、住めなくなった期間が続き、ホテルでの生活費がかさみました。このホテル代について、上階の住人に対して損害賠償請求をしたい場合にも、弁護士費用特約があれば安心です。
免責事項のケース
事故やトラブルの中には、保険の補償が適用されない**「免責事項」**がありますが、賠償請求が可能なケースもあります。以下はその例です。
【事例3】工事作業中の事故
太陽光パネルの設置工事中に、スレート屋根が割れてしまった事例です。これは「保険の対象に対する作業上の過失による損害」として免責となるため、保険は適用されませんが、工事業者に対して損害賠償請求が可能な場合もあります。弁護士費用特約があれば、こうした業者との交渉も安心して進められます。
【事例4】マンション外壁の雨漏り
マンションの天井からの漏水が、外壁の亀裂からの雨漏りが原因だったケースです。こちらも雨漏りによる損害が免責対象ですが、マンション管理組合に対して損害賠償請求が可能な場合があります。
弁護士費用特約の重要性
このようなトラブルに備えて、弁護士費用特約に加入していれば、弁護士に相談するための費用のサポートが受けられることがあります。弁護士が法律上の責任関係を整理し、専門的なアドバイスを提供することで、加害者側との交渉を進める際に心強い味方となってくれます。
もちろん、弁護士費用特約に加入しているからといって、必ずしも望み通りに解決できるわけではありません。しかし、いざというときに弁護士に相談できるオプションがあることで、より大きな安心をお届けできるはずです。
「火災保険の見直しめんどくさいな・・・」という場合
住宅を所有する方が自動車保険の「弁護士費用特約(被害事故・ワイドプラン)」に加入していれば、住宅の被害事故にも対応していることもあります。「もしも」に備え、不安を感じたら、ぜひ自動車保険の弁護士費用特約の加入を検討してみてください。
日々の安心を支える選択として、皆さまの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。